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紺綬褒章伝達式を開催

2026-09-29 15:00:00
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9月26日(土)、北区は田端文士村記念館(田端6-1-2)で、紺綬褒章伝達式を行った。これは、日本芸術院会員で彫刻家の吉田三郎(1889~1962)の作品など7点を北区へ寄贈した三郎の令孫に対し、4月22日付で紺綬褒章が授与されたことを受け、北区がその伝達を行ったもの。
今回寄贈された作品のうち2点は、現在、飛鳥山博物館内ギャラリーで開催中の展覧会「長崎の平和祈念像制作者 北村西望と田端の彫刻家たち」(開催中~12月20日(日)まで)で公開している。さらに、10月3日(土)からは、田端文士村記念館の常設展示スペースでも3点を公開する。田端に長く暮らし、日本の近代彫刻界で活躍した吉田三郎の作品を区内2館で順次展示し、受け継がれた貴重な文化資源を広く公開していく。

9月26日(土)、北区は田端文士村記念館(田端6-1-2)で、紺綬褒章伝達式を行った。
紺綬褒章は、公益のために私財を寄附・寄贈した個人や団体に授与される褒章。
寄贈された吉田三郎の作品は、満州へ旅したことを契機に制作された《満蒙風景2》、《平和(1)》といった民族衣装を纏う老人を題材にした作品群の一部や、男性像や動物像を得意とした三郎としては珍しい《パリーの女》のほか、《兎1》《牛》《猿》の6点。また、東京美術学校時代の同級生で生涯親交のあった彫刻家・北村西望による書《至誠通天》1点も寄贈された。
三郎は、学生時代から田端に暮らし、明治45年には同105番地にアトリエを構えた。田端では同郷の室生犀星、恩師・板谷波山をはじめとする文士や芸術家たちと交流を深めている。
寄贈者である吉田三郎の令孫は、「祖父の作品を多くの方にご覧いただき、作品の魅力や込められた思いを後世に伝えていく機会として活用してもらいたい。」と話した。
作品を管理する田端文士村記念館の清正館長は、「北区ゆかりの彫刻家である吉田三郎の貴重な作品を区で所蔵できることを大変嬉しく思います。ご寄贈いただいたお気持ちを大切にしながら、田端文士村記念館だけでなく、さまざまな場所で展示し、多くの方に作品をご覧いただける機会を提供したいです。」と述べた。

吉田三郎 プロフィール

明治22年(1889)~昭和37年(1962) 彫刻家
日本芸術院賞受賞。日本芸術院会員、文展、帝展、日展審査員などを経て常務理事。文化勲章並びに文化功労受章者選考委員。北区美術会第2代会長(昭和31~36年)。
郷里金沢の石川県工業学校で板谷波山から教えを受けて彫刻家を志すようになり、同校卒業後、東京美術学校彫刻科に入学。田端には波山を慕って明治40年頃下宿し、同45年に、田端105番地にアトリエと住まいを構え、没年まで居住した。
 彫刻家としては文展・帝展・日展などに出品し、写実彫刻の名手として日本彫刻界の中心的役割を果たした。その作品は肖像彫刻が知られているが、動物彫刻など多方面にわたっている。 
 また、同じく金沢出身の室生犀星とは幼なじみで、文学修行中の犀星がまだ不遇だった頃、物心両面の援助者ともなっており、「田端文士村」のキーマン的存在である。
 なお、寄贈者は吉田三郎の令孫で、これまで田端文士村記念館の企画展への作品貸出しした他、両親とともに長年にわたり「田端文士村」の歴史継承に尽力された。

展覧会情報

1.長崎の平和祈念像制作者 北村西望と田端の彫刻家たち

期間:令和8年6月13日(土)~12月20日(日)10:00~17:00※休館日を除く
会場:北区飛鳥山博物館3F 飛鳥山アートギャラリー第1室(北区王子1-1-3)
出品作品:吉田三郎《平和(1)》、《満州風景(2)》ほか
入場:無料
詳細ページは以下より

https://www.city.kita.lg.jp/museum/exhibitions/1026215.html

2.新収蔵記念 柴田正重・吉田三郎展~田端に残る彫刻家の足跡~

期間:令和8年10月3日(土)~令和9年3月7日(日)
会場:田端文士村記念館常設展示スペース(北区田端6-1-2)
出品予定作品:吉田三郎《兎1》《牛》《猿》ほか
入場:無料

問い合わせ先

文化施策推進課 電話:03-5390-0093  
田端文士村記念館 電話:03-5685-5171