大阪・箕面を拠点に活動するシニア劇団「すずしろ」は、第16回本公演『葉ごろも』を、2026年6月5日(金)~7日(日)の3日間、扇町ミュージアムキューブ CUBE01で上演します。
劇団「すずしろ」は、2004年に箕面市中央生涯学習センターの市民企画講座「60歳からの演劇入門」修了生によって立ち上げられた自主グループ。60歳以上のメンバーを中心に、22年にわたり創作活動を続けてきました。
2010年には、数々の困難を乗り越えてニューヨーク・ブロードウェイ公演を成功させ、「奇跡の大成功」と評された劇団「すずしろ」。その挑戦は、現在の活動の大きな礎となっています。
今回上演される『葉ごろも』は、2014年に劇団創立10周年記念公演として梅田・HEP HALLで初演された、劇団「すずしろ」のオリジナル書き下ろし作品のひとつ。シニア劇団の稽古場を舞台に、老い、仲間、舞台に立つこと、そして「死んだあとまで自分らしくいられるのか」という問いを、笑いと涙を交えて描き出します。
劇団「すずしろ」とは ~“大根役者”たちが歩み続けた22年~
劇団「すずしろ」は、2004年に箕面市中央生涯学習センターの市民企画講座「60歳からの演劇入門」の修了生たちによって立ち上げられた自主グループです。
劇団名の「すずしろ」は、春の七草のひとつである「すずしろ」、つまり大根に由来します。「自分たちは大根役者である」という意味を込めた名は、団員たちの自虐的なユーモアと遊び心を表すものとして、劇団の温かなアイデンティティとなっています。
活動は気がつけば22年目に入りました。体力面や生活環境の変化など、シニア劇団ならではの課題を抱えながらも、団員たちは「良い芝居をしたい」「何よりシニアが楽しみたい」という思いを共有し、活動を続けてきました。
ニューヨーク公演を経て育まれた、挑戦する力
劇団「すずしろ」は、2010年6月にニューヨーク・ブロードウェイ公演を実現しました。
実現不可能と思われた海外公演は、問題山積、難問続出の連続だったといいます。しかし団員たちはそれらを乗り越え、英語版『Smoke Gets In Your Eyes』をN.Y.Broadway, June Havoc Theatreにて上演。2回公演はいずれも完売し、「奇跡の大成功」と評される公演となりました。
このニューヨーク公演の体験は、その後の劇団活動にとって大きな財産となり、「すずしろ活動」の礎となりました。さらに、その道のりはドキュメンタリー映画『晴れ舞台はブロードウエイで!』として記録され、2012年には東京・大阪・兵庫で公開されました。
劇団は現在も「倒れるときは前向きに」をモットーに、シニア世代の可能性を求めて、挑戦と冒険を続けています。
最新作『葉ごろも』について
~シニア劇団の等身大を描く、笑いあり涙ありの青春群像劇~
『葉ごろも』は、劇団「すずしろ」の創立10周年を記念して、団員たちが力を合わせ、試行錯誤を重ねながら作り上げたオリジナル作品です。
初演は2014年10月25日・26日、梅田・HEP HALLにて上演。その後、ニューヨーク第2回公演に向けた英語版の上演や、2020年の無観客オンライン配信『HAGOROMO』など、さまざまな形で上演されてきました。
作品に込められた問い
「死んだあとまで、自分らしくいられるものなのか?」
本作が描くのは、単なるシニア劇団の奮闘だけではありません。
そこには、「死んだあとまで自分らしくいられるものなのか」という、人間にとって避けられない問いがあります。ひとりひとりの生き方が異なるように、死への向き合い方もまた、それぞれに異なります。「平均」では語ることのできない人生の形が、稽古場の小さな衝突や沈黙、笑いの中から浮かび上がります。
七福神の華やかな衣装や、シニア劇団ならではの可笑しみを交えながらも、その奥には、老い、別れ、居場所、仲間との一体感、そして舞台に立ち続けることへの切実な思いが流れています。
喜劇とも悲劇とも言い切れない、けれど確かに人生の哀歓に触れるヒューマンドラマです。
代表コメント
「シニアならではの芝居を、これからも」
代表は、本公演について、扇町ミュージアムキューブという大きな舞台で公演できる機会を得たことに、劇団員一同気を引き締めていると語ります。
劇団「すずしろ」は、生涯学習の講座から発足し、数々のリスクを乗り越えながら22年という年月を歩んできました。60代からの演劇として、人生経験の豊かなシニアならではの芝居を続けるとともに、シニアの居場所づくりも大切なコンセプトとしてきました。
多くのシニアが居場所を求めて劇団を訪れ、また別の居場所を求めて去っていく。「来るもの拒まず去る者追わず」という創団者の言葉を守りながら、劇団は続いてきました。
近年は、病気や世界情勢不安、円安などの影響により、再びの海外公演が幾度か挫折したといいます。しかし、劇団員たちはまだその希望を捨ててはいません。
新しい風が吹き、若い団員も増えつつある今、劇団「すずしろ」は少しずつ変化しながらも、仲間との一体感と「倒れるときは前向きに」というモットーを持ち続けています。
演出・倉田操コメント
「いくつになっても、何かに夢中になる気持ちは同じ」
演出を務める倉田操は、本作について「劇団「すずしろ」10周年を記念して、みんなで力を合わせ、試行錯誤を重ねながら作り上げたオリジナル作品」と語ります。
シニア劇団の等身大の姿を描いた本作は、笑いあり、涙ありの青春群像劇でもあります。
「いくつになっても何かに夢中になる気持ちは同じ。でもシニアには、時間や体力の限界があります。そんな中で懸命に挑む姿に、共感や感動、そしてシニア劇団ならではの面白さが詰まっていると思います。」
シニアだからこそ生まれる切実さと、シニアだからこそにじみ出る可笑しみ。その両方を抱えながら、『葉ごろも』は観客の胸に、年齢を超えた演劇の力を届けます。
関連動画
60歳からの青春。シニア劇団「すずしろ」が挑む『葉ごろも』
https://youtu.be/q7DbRQDT5Ng?si=h394fW7N_OEAmBpp
あらすじ
ここは、あるシニア劇団の稽古場。
公演が近づき、団員たちは七福神の衣装をつけて稽古している。セリフは覚えられない。台本の文字が小さくて読めない。暴走する役者もいる。それでも、シニアならではの悩みを抱えながら、これまで何とか乗り越えてきた。
ところが、主演を務める二人の様子が最近おかしい。
息子の転勤で悩む雪絵。
身体に異変を感じる花子。
これまで舞台が生きがいだった二人は、「降板する」とはなかなか言い出せない。やがて不協和音は広がり、劇団全体に険悪な空気が漂い始める。
はたして、芝居の幕は上がるのか。
死んだあとまで、自分らしくいられるものなのか。
ひとりひとりの生き方が異なるように、死へのアプローチも様々である。
「平均」では語ることのできない人生を、シニア劇団の稽古場から見つめる物語。
公演概要
扇町ミュージアムキューブ 2026 ラインアップ
劇団「すずしろ」 第16回本公演
『葉ごろも』
作 :プロジェクトテン
演出:倉田操
日時 :2026年6月5日(金) A 13:00/B 17:00
2026年6月6日(土) A 11:00/B 15:00
2026年6月7日(日) B 11:00/A 15:00
※A・Bグループごとの出演者は
劇団公式SNS、ブログにてご確認ください。
※開場は開演の30分前。
※上演時間は1時間40分予定、休憩なし。
※開演後の入場はお待ちいただくことがございます。
会場 :扇町ミュージアムキューブ CUBE01 (大阪市北区南扇町6-26)
TEL :06-6766-4166
チケット:2026年4月23日(木)より販売中
全席指定 S席…3,500円 一般席…3,000円
※S席は中央席前列2列まで、全18席。
※学生・障がい者は当日受付で証明書提示により500円引き。一般席のみ対象。
※座席には限りがございますので、ご予約をお願いいたします。
※ご予約で満席の場合は、お席がご用意できない場合があります。
CoRich 予約サイト https://suzushiro.corich.co/hagoromo/suzushiro
ホームページ : https://suzushiro-minoh.com/
公式ブログ : https://suzushirodaikon.seesaa.net/
公式X : https://x.com/minohsuzushiro?s=20
公式Instagram: https://www.instagram.com/gekidansuzushiro/
出演
江口ゆきこ
山下洋子
大野雅子
濱田夢子
小田秀子
川島謙一
きょうこ
糀葛美
亀井真美
むらたしゅんすけ
多田充
栗田欣明
佐藤典子
篠木慶子
美っちゃん
山岡くみ子
石井淑
酒井知佐子
未樹はる
岡慎太郎
一色のり子
ヤマシタマサコ
なすあんこ
美鈴
北出谷叔宏
みやもりねこ
田中彼方
こてらまもる
※休演:うば・さくら、家邉隆雄、柏木そら
スタッフ
演出 :倉田操
舞台監督:中村雅彦(STAGE WORKS)
舞台美術:日下文(ちはや舞台株式会社)
照明 :追上真弓(株式会社カラメリ)
音響 :照島佳宏(照島音響)
写真撮影:小林志穂
制作 :尾崎商店、落合さやか(劇団1mg)
提携 :扇町ミュージアムキューブ
協力 :株式会社シアターワークショップ
後援 :タッキー816みのおエフエム
宣伝協力:福来実咲