グラミー賞28回受賞の大物音楽プロデューサー死去、マイケル「スリラー」などヒット曲多数
2024-11-05 04:51:00
クインシー・ジョーンズが死去した。91歳だった。故マイケル・ジャクソンの名盤「スリラー」などを手掛け、フランク・シナトラやレイ・チャールズとの仕事でも知られる米音楽界の大物プロデューサーだったジョーンズが、11月3日、家族に見守られる中、息を引き取ったことを故人のパブリシストが伝えた。
遺族は訃報を伝える声明の中で、「これは私たち家族にとって信じられないような喪失ですが、私たちは彼が生きた偉大な人生を祝福し、彼のような人は二度と現れないことを知っていす」と語っている。
ジョーンズは、70年以上に及ぶキャリアを通して、28回グラミー賞を受賞。「スリラー」だけでなく、マイケルの「オフ・ザ・ウォール」や「BAD」も手掛けたほか、アレサ・フランクリン、ドナ・サマー、ジョージ・ベンソン、ディジー・ガレスピーらのレコードもプロデュースした。
またチャリティシングル「ウィ・アー・ザ・ワールド」を制作したほか、数多くの映画音楽の作曲家としても成功を収め、1968年のアカデミー賞では、映画「夜の誘惑」でアフリカ系アメリカ人として初めて楽曲賞にノミネートされ、その後6回のノミネートを果たした。
音楽活動以外では、1990年にTV・映画制作会社を設立し、ウィル・スミス主演ドラマ「ベルエアのフレッシュ・プリンス」や映画「カラーパープル」といったヒット作品を世に送り出したほか、2017年にはオンデマンド音楽TVサービス、Qwest TVを立ち上げていた。