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病気の妻のため家を改築も…自治体に“取り壊し”通告され憤慨

2025-03-28 05:41:00
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病気の妻のために家を改築した結果、「地域に悪影響を及ぼす」ため、取り壊すように言われて憤慨している人物が話題を呼んでいる。 英紙デイリー・メールによると、現在64歳である元大工の男性が、いまから5年前、仕事の引退を機に英ウィガン市へ引っ越しをしたという。引っ越し先の住居の状態が良くなかったため、元大工である技術を活かし、息子たちと共に970万円ほどのお金を掛けて、家により光が入るように屋根窓にして、さらに寝室やバスルームなどにヒートポンプ式暖房を取り入れた。男性によると、こうした設備の導入は大腸がんを患い、回腸ストーマを造設した妻のため専用のバスルームなどを作る必要があり、高品質の資材を使って完成させたという。 男性によると、工事を始めた2週間後に、都市計画担当官と建築検査官から計画申請書を提出するよう求められたが、「作業は止めなくてもよい」と言われたため、5月に申請書を提出。7月に完成させた。 だが、10月末に議会が計画書について、増築した屋根窓が「住宅の全体的なデザインと外観に害を与えている」「外壁に使われた色が建物自体と調和していない」として却下し、取り壊すように強制通告されたとのこと。 男性はこの家のある通りには何軒も屋根窓のある家があるため、街の決定に唖然としたそうで「他の家の屋根窓はどれも見た目がダサいけれど、うちの家は最新式で、耐火被覆も施してあるし、全てが完璧なのに」「隣の人も向かいの人も(街の決定が)信じられないと言っている」と語る。 そして「取り壊すのは不可能ですし、実際、私は取り壊しません。彼らが罰金を課すなり、何をしても構いませんが、私は取り壊しません。それを取り壊すための資金もありません」とコメント。 こうした男性の憤りに対して、議会の広報担当者は「男性の置かれている困難な立場を認識しており、彼と自治体の両方に受け入れ可能な妥協案があるかどうかを確認するために連絡を取っています。そして、彼とその家族にとって明らかにストレスの多い状況に対する解決策を見つけることを目指しています」と語っている。 ネットでは「遡及的な許可をもらおうとしたのが良くない。きちんと許可を取ればよかったのに」「男性も問題だが、議会側も色を理由にするのは間違っていた気がする」「英国では都市計画法や建築法を遵守しなければなりません」「人には多様性を求めるのに、家の多様性は認められないのだろうか」と賛否両論が寄せられている。