シェイクスピアの“初版本コレクション”競売に、落札予想価格は約6.6億から8.5億円

ウィリアム・シェイクスピアの初版本コレクションがオークションに出品され、数百万ドルの値がつく見込みだ。 オークションハウスのサザビーズは、劇作家兼詩人・シェイクスピアの461回目の誕生日となる4月23日、戯曲をまとめたファースト、セカンド、サード、フォース・フォリオ（二折版）のセットが5月23日の競売にかけられることを発表、落札予想価格は約6.6億から8.5億円となっている。 「Mr.William Shakespeare's Comedies, Histories, Tragedies（ウィリアム・シェイクスピア氏の喜劇、歴史劇、悲劇集）」と題された「ファースト・フォリオ」は、1623年に750部印刷、36の戯曲が掲載されており、「テンペスト」「マクベス」に影響を与えたと考察されている。 現存する「ファースト・フォリオ」は230部のみで、図書館や博物館が所蔵しているものもあり、サザビーズは「英文学史上最も重要な出版物」とCNNに述べている。 一方、セカンド、サード、フォース・フォリオはそれぞれ、1632年、1663年、1685年に出版、「サード・フォリオ」は1666年のロンドン大火でほとんどが焼失、182部のみが現存する希少本とされている。