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“巨大なリュウグウノツカイ”オーストラリアでも、地元民には自然災害の警告と信じる人も

2025-06-06 09:41:00
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巨大なリュウグウノツカイがオーストラリア・タスマニア州の人里離れたビーチに打ち上げられ、話題を呼んでいる。 「ドゥームズデイ・フィッシュ(終末の魚)」の異名を持つ、200から1000メートルの深海に生息する長い銀色の魚は6月2日、ウォーキング愛好家のシビル・ロバートソンさんによって、同州の町ストラハン近郊のオーシャンビーチで発見され、地元民らを驚かせている。 シビルさんはこう話す。 「あそこに行くとビーチでは一人きりになります。本当の自然です。こことアルゼンチンの間には何もありません」 いつもとは違う道を歩いていたシビルさん。砂の上で旋回するワシに気づいたそうで、その下には伸びた生気のない魚が横たわっていたという。 「私は身長約175センチでそれなりの歩幅がありますが、3歩半は歩ける長さでした」 魚の長さを3メートル程度と推定したシビルさんは「凄かったです。何か珍しく奇妙なものだとすぐわかりました」と続けた。 その後、同州の市民科学者のページに見つけた魚の写真を載せたところ、専門家らがリュウグウノツカイと特定。同種は最大8メートル、重さ400キログラム以上になるものもある。 タスマニア大学の海洋学者ネビル・バレット准教授は珍しい光景だとしてこう話す。 「リュウグウノツカイは外洋性の種です。あそこには人がいません。私たちが見もしなければ、ダイビングもしませんし、その海域では漁も行いません」 一方、巨大なものの同種は危険な魚ではないとして、「とてつもなく巨大な魚です。しかし筋肉はほとんどなく、怠け者の魚です。水中を垂直に浮遊し、様々なプランクトンを食べます」と続けた。 ちなみにリュウグウノツカイは地元民にとって長い間、不気味な伝説と結びついているそうで、突然の出現は地震や津波といった自然災害の警告と信じている人々もいるという。