“名女優”ブリジット・バルドーが死去、多くの著名人から悲しみの声
2025-12-30 07:39:00
フランスの元女優ブリジット・バルドーが、91歳で亡くなった。ブリジットが設立した動物保護団体が発表したもので、死因や亡くなった日時・場所などの詳細は明かされていない。
団体は声明で「世界的に知られる女優・歌手であり、華やかなキャリアを捨てて動物福祉に人生を捧げた創設者ブリジット・バルドーの死を、深い悲しみとともにお知らせします」と伝えた。
この訃報は、ブリジットが10月以降に2度入院したことから健康を心配する声が広がり、本人が「落ち着いて」と呼びかけていた矢先のことだった。
ブリジットは、1956年公開の映画「素直な悪女」で世界的な名声を獲得。しかし1970年代初めに女優業から離れ、動物保護活動に専念する道を選び、1986年に自身の名を冠した動物保護財団を設立した。
1934年にパリで生まれたブリジットは、名門コンセルヴァトワール(音楽院)でバレエを学び、15歳でエル誌の表紙を飾るなどモデルとしても活躍。その後、「軽蔑」など多くの映画に出演し、フランス映画界を代表する存在となった。1960年代後半にはハリウッド作品にも参加し、音楽活動も行っていた。私生活では4度の結婚を経験した。
ブリジットの訃報を受け、追悼の声が各地から寄せられている。エマニュエル・マクロン仏大統領は、ブリジットの映画や名声、動物への情熱を挙げ「自由を体現した存在だった」と追悼。故人が暮らしていたサントロペ市も「最も輝く大使」とその功績を讃えた。
さらに、右派政党・国民連合のマリーヌ・ルペンをはじめ、ソフィア・ベルガラ、シャロン・オズボーン、リンジー・ローハンら多くの著名人がSNSで写真を投稿し、深い悲しみを表している。